新人の亀田君、次から次へと新たな問題に直面しているようですがそれでも負けないように努力を続けていくといつか報われることもあることがわかりました。
お客さんからの問い合わせに応えるために熱心に商品や商品に関係する情報を収集してきた結果が認められ、大事なお得意さんへの新商品プレゼンのチームに加われと言われたとのこと。
彼としては予想外のできごとだったでしょう。
もともとこの会社の商品に強い関心があったようでもなく、専門知識を学んでいたわけでもないのに、お客さんの要求にこたえようと、いわば泥縄式に身につけた知識がひょんなことから役に立つことになりました。
実はこのようなことは世の中にたくさん存在します。
「自分の強みを活かせ」とよく言われますので「何が自分の得意技なのか」「どんな個性をもつべきか」などと熱心な自分探しをすることがあります。
自分探しをすることはたいへんよいことなのですが、「これが自分の特性だ」「自分はこういう人間だ」と決めつけるのはあまり感心できることではありません。
なぜなら自分自身の可能性を伸ばすことにふたをしてしまうことにつながるからです。
亀田君の場合はお客さんから求められたことに一生懸命応えようと努力したことで商品のデザインや性能、材料の種類や使いやすさ、安全性に関する基準など幅広い知識を有するようになったわけです。
まさに周りから与えられた使命を果たすことによってそれまで見えなかった強みを発揮できたということも言えましょう。
いわば潜在能力を使って顕在化し、それが上司に認められたという実例です。
人は皆無限の可能性をもっていると言われます。
「自分はどうせこんなものだ」「自分はこういう人間なんだ」という思い込みをなくし、自由でとらわれのない生き方をしましょう。