金山商会の仕事にもだいぶ慣れてきた亀田君。
今日は月に一度の営業会議です。
いつも先輩営業マンが先月の活動報告をした後に今月の活動について発表する少々気の想い会議のようです。
亀田君は得意先に先輩と同行することもありますが基本的に事務所内の作業なので発表することはありません。
先輩の発表も毎月同じようなことなので退屈のきわみです。
目標売上に対していつも90%いくかいかないかの数字を言い、所長も今月は頑張れといって終わります。
目標にいかなくても大丈夫なのかと思ってしまうが、こんなものなのだろうという感じ。
もともと達成しなくてもよい目標を立てているのかどうかはわかりませんが単なる儀式になっているような感じがします。
営業会議ですので本題はどれだけ売れたか儲かったか、代金の回収は予定通りできたかということです。そして上司から今月はどうかということなのでそれについては亀田君が口をはさむ余地はないとばかりだまって聞くだけです。
ときどき本社からの連絡事項が所長からあったりクレームが発生するとその責任を追及したりすることもありますが、たいていの場合所長の一喝で終わることが多いので亀田君はだまって聞いているだけです。
「何を言っても所長の一声で終わるからな。」と皆下を向いて会議の終わるのを待っているというのが通常です。
さてこれでいいのでしょうか。
時間のムダではないのでしょうか。